キミと描く場所へ〜番外編〜 (ページ4)

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2人乗りのウォータースライダーに数分並び
俺たちの番になった
周りのスタッフやお客さんも男ばっかで
男ならジュニアの俺のことは知ってる人少ないから
サングラスとっても大丈夫そうだ
まぁ、俺がバレる分には良いけど盗撮とかされて
Aの可愛さが世の中に出回ったら困るからな

スタッフ「彼氏さん、彼女さんの腰かお腹あたりに腕回してもらってちゃんと捕まっててあげてください。
じゃないと、途中でバラバラになって滑ることになってしまうので」

渡「あ、はい」

「しょっ翔太くん絶対離さないでね！」

カップルではないけど男女がこの感じで来たら
そりゃカップルだと勘違いするだろう
ただ、Aは彼氏彼女と呼ばれたことも気づいてないくらいに怖がっている

渡「お前、絶叫ダメだっけ？」

「絶叫は好きだけど
　この下に水が待ち構えてるかと思うと怖い」

渡「基本、着地したところは足つくだろ」

「でも怖いの！」

渡「はいはい」

「あ〜ドキドキする」

ドキドキするのはこっちのセリフだバカ

2人乗りのこのスライダーは
さっきスタッフに説明された通り
縦に2人くっついて滑らないといけない為
俺の足の間にAがいて
Aを後ろから俺がバックハグしている状態だ
水着姿で肌密着させてこんなん拷問だろ
スライダー誘ったのは俺だけどさ

スタッフ「では、行きますよー！
3！2！1！行ってらっしゃーい！！」

渡「うぉっ！」
「きゃっ」

スタッフの合図で出発した俺ら
中々の出だしで俺もそんなに絶叫に強くないから
やべえ

渡「やばいやばいっ(笑)」

「あはは(笑)翔太くんのがやばいっ」

渡「うわぁっ！」

「あははっ楽しー！」

ジャバーーーーンッ

　
渡「ぷはっ」

水面に着地した瞬間
足は着くけど心配だからAをすぐ立たせてやった

渡「A、大丈夫か？」

「ぷはっ…はぁっ大丈夫！楽しかった！笑」

渡「あ、浮き輪なくなってる」

「えー！本当だ！置いといたのに…盗られちゃったね」

渡「あれ最後の1個だったから
　ない人が盗ってったんだろーな」

「私、浮き輪ないと泳げないのに…
　まだ流れるプールも行きたかった」

渡「良いよ、俺に掴まっとけば」

「でも、重いじゃん」

渡「重くねーよ(笑)それに水の中余計に浮くから
　軽くなるし大丈夫。せっかく来たし入ろうぜ」

「そうだね、せっかく来たもんね！」

この言葉を言ったことに俺はすぐに後悔した