Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ45)

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青side

ずっと昔から好きだった

初めて会った日に太陽のような笑顔で
俺の名前を呼んでくれた日からずっと。

当の本人は昔から持ち前の明るさと優しさで
たくさんの人を落としていくのが特技のようなもの
でも人から優しくされたりしたら
何故か恥ずかしがって顔を真っ赤にさせるところとか
全てに好きが募っていくだけだった

康二が俺のことを友達としてしか
思ってないことは十分なほど分かっていたから
幼馴染という立場を利用して
ずっと隣に居座り続け他のやつに近づくなオーラを出し続けた

そのおかげとは言えないけれど
学校中のやつらが俺が康二のことを好きなことは知れ渡ってるし
俺の雰囲気に怖気付いたのか、他のやつらは近付きにくく
康二は今まで恋人ができたことがない、むしろ恋をしたことがない
友達と言えるのも涼太やふっかくらい

でもそれは何年も気持ちを伝えることもできない、ただの俺の我儘。
これから先、康二が大人になっていく上で
俺がいることで将来を共にする相手を見つけられなくなる
そんなことがあってはならない

と、最近思うようになってきた
そして何より俺の我慢の限界
この我慢の限界というタイミングで
康二に気持ちを伝えて離れようと思った

伝え方も分からない意気地なしだから
やり方も言い方も全部間違えた気がするけど
気持ちを伝えれたからそれだけでいい

もう康二を解放してあげよう。なのに…

＂俺がしょっぴーにドキドキしとるんは何で？＂
＂俺もしょっぴーのこと好きってことよな？＂

青「はぁ、康二ってほんとにさ…」

橙「しょっぴー？」

そっか、康二はきちんと言葉で教えてあげないと
鈍感だし気づいてくれないんだよな

青「康二は俺でドキドキしてくれてんの？」

橙「うん」

青「俺は康二と恋人になりたい？」

橙「恋人＿＿ …なりたい。」

青「俺と手を繋いでハグしたい？」

橙「それは普通にする時あるやん」

青「あぁもうじゃあ、俺とキスしたい？」

橙「キッ、キス！？」

青「恋人になったらすることじゃん」

橙「……キス、したい」

青「じゃあ、そう思うのは俺にだけ？」

橙「うん。しょっぴーだけ」

よく頑張ったよ、よく10年以上耐えたよ。

初恋は叶わないなんていうけど
俺たちどっちも叶ってるんじゃない？
もういいよね、頑張ったご褒美に

ﾁｭｯ＿＿

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